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JSN研究所について

研究所設立の背景は? ~現場の支援をまとめることから~

JSNでは法人設立後当初から、研究活動や発表の大切さは現場で行う支援と同じく必要なこととされてきました。

それは「発表するということは自分の仕事を振り返ることになる」という金塚統括の言葉や就労支援にエビデンスをつける研究活動を当初から応援してくれた保坂事務局長・田中事務局次長を始めとした事務局の方針に裏打ちされています。出張申請をすれば誰でも(もちろん時期や行先については色々と指導も入りますが)研修や学術会に参加できることができます。私たち職員はそういった体制に支えられ、個々人が外部での研修会参加や研究活動をしておりました。そういった活動が集団として行うようになった走りが2012年度の研究所プロジェクトでした。

これは、研究所が翌年度できることを前提にプロジェクトで研究活動を行うというものでした。障害者雇用における企業のイメージ変化を追ったもので日本職業リハビリテーション学会にて口頭発表も行いました。さてその翌年2013年度に無事研究所が設立されましたが、設立後2年間は表立って活動はしていませんでした。本格的に活動しだしたのは2015年度です。活動を開始するにあたって金塚統括との間で研究所の研究員をどのように人選するかご相談した時に、「公募にするか」というご提案をいただきました。

そこで法人内で公募したところ9名の方に応募していただき、全員を採用したのが今の研究所の本格的な活動の始まりでした。今では研究所の主とする研究の実施と、各研究員が個人で設定しているリサーチクエッション(研究テーマ)に基づいた研究活動、助成金申請など幅広く活動しています。2020年度は研究内容を支援に活かすという趣旨で発達障害のある方向けの就労準備プログラムの開発、実施もしました。

 2020年度末時点で14名の研究員が所属しています。

研究所活動は? ~主たる研究と個人研究について~

研究所活動は毎月1回の進捗会議と各研究員の個人研究の活動日(毎月半日)に行われます。進捗会議では主たる研究である「精神障害・発達障害者の就労支援は疾病侵襲的ではなく、治療的改善効果があることを明らかにする」研究と「SPISの効果」に関する研究の2つを進めています。

個人研究について

2つ目が各研究員の個人研究です。

これは、各研究員が就労支援において自分が関心のある・明らかにしたいテーマを設定し、毎月少しずつ研究を進めて形にするというものです。研究活動について初心者の職員が多いのが現状ですが、池田の指導の下(指導と呼べるかわかりませんが…)、研究における知識や技術を少しずつ身につけていっている状況です。

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表に各研究員が設定したテーマ一覧を掲載しています。

日々の就労支援業務の傍ら、着実に研究成果をあげてきています。

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各研究員の学会発表
 2014年度:勝田(計1件)
 2015年度:久保川・福島(計1件)
 2016年度:中嶌、城(計2件)
 2017年度:城、屋敷(計3件)
 2018年度:福島、久保川、城、勝田、中嶌、實盛(計5件)

2019年度:福島、實盛、屋敷、築山、星明(6件)

2020年度:屋敷、芳村(計2件)

研究員のテーマに関する先駆者訪問
 東京学芸大・東京電機大・信州大・福山大・精神医療センター

 

 

助成金獲得のための申請
 7件申請(2020年度まで)
うち1件獲得

上記活動を日本職業リハビリテーション学会2019年度大会で口頭発表しました!
(支援機関で研究機能を有することに関する一考察について~JSN研究所の実践を通して~)

研究所の今後は?
 

就労支援は毎日が大変です。

そんな中時間をとって、研究活動を地道に行うことはそれ以上に大変なことです。それでも投げずに研究員が研究を続けて行っているばかりか、全体の事務を進んで行ったり、学会に積極的に参加したりする研究員がいます。

また最近では助成金事業に応募することを提案したり、論文執筆を目標にしたりするという研究員もいます。

有難い限りです。

この研究所活動においては、JSNの支援にエビデンスがつけられていくだけでなく、各研究員がそれぞれの進みたい方向に向かうための一助となる経験を積んでもらえたらと思っています。

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